Manhattan Portage BLACK LABEL Presents
各業界のインフルエンサーがオーナーを務める1夜限定のサロン

B(E)SALONvol.4

今夜のオーナー

窪川勝哉

インテリア&プロップスタイリスト  1974年生まれ

BAG : VINEGAR HILL TOTE BAG

各界のトップランナーをワンナイトオーナーとしてお招きし、ゲストとともにお酒を片手に交流の場を楽しむB(E) SALON。4回目は、インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんがオーナーとして登場。インテリアや家電のご意見番としても、メディアに引っ張りだこの彼に、仕事のスタイルやこだわりを語っていただきました。

̶̶まず、インテリアスタイリストの道に進んだきっかけを教えてください。

卒業した大学は美術系ではなく、文学部でした。ただダブルスクールとしてバンタンデザイン研究所の夜間部にも通っていたんです。そして大学卒業後に、バンタンの昼間部に入学し、そこで先生を務めていた空間プランナーの赤松珠抄子さんのアシスタントに。そして、しばらくして独立をするのですが、ちょうどその頃、男子のバイブル的雑誌だった『Hot-Dog PRESS』のインテリア特集に、僕の住んでいた部屋が紹介され、グランプリとして選ばれたんです。そうした縁もあり、『Hot-Dog PRESS』のインテリア企画などでキャリアを積んでいきました。

̶̶改めて、インテリアスタイリストとは、どういうことをする仕事なのか、教えてください。

ファッションのスタイリストと似ていて、ただ、洋服ではなく、家具や雑貨を扱う人と想像してもらうと、わかりやすいかもしれません。雑誌や広告カタログでは、“いま、オススメのソファーは?”みたいなテーマのもと、商品のみをひたすら誌面に紹介することもありますし、家のような壁や床材が使われているハウススタジオに、商品を並べ、ひとつのスタイルをビジュアルとして作り、提案することもあります。後者の場合は、ペルソナというか、そこに住む人物像を設定して、空間の特性を作り込んで表現することが重要。“部活が大好きな高校生”だったら、サッカーボールをぶら下げてみたり。“ファッション好きな女性”だったら、クローゼットの前に、ハットケースを置いたり、ハイヒールを並べてみたり。商品ではない小物などを空間の中にアレンジして、変化をつけていく。また、僕はプロップスタイリストという肩書きも使っていますが、インテリアが主役でない企画に関わることもあります。例えば、時計の専門誌でのビジュアル撮影に関わる時は、その世界観を伝えるための小道具、いわゆるプロップを集めたり、作ったりする。あとは家電やステーショナリーも。

̶̶家電までを守備範囲にしているインテリアスタイリストの先駆けこそ、窪川さんという印象があります。

インテリアスタイリストって圧倒的に女性の方が多いんですね。そういう意味で、専門的な機能性が問われる家電やオーディオ機器をやる人が少なかったというのもあると思います。また、僕は、スケールの大きい空間をスタイリングするだけではなく、自分がコントロールできる小さい範囲で精密なビジュアルを作ることにも興味があったので、家電やオーディオ、ステーショナリーは相性が良かった。

̶̶俯瞰的にもマクロにも様々な視点を持って、かつ適切な方法論を選んで、空間の世界観を作っていくのですね。

そうですね。役割もその企画に応じて変わったりもしますから。実は、主に問題のある住居を、匠と呼ばれる人たちがお助け的に、リフォームして解決するテレビ番組『大改造! 劇的ビフォーアフター』の仕事もやらせていただいていたんです。そこでは、僕は建築に関する知識が匠ほどはないので、裏方として参加。匠の人たちが、収納スペースをリフォームした時、そこに“素敵なものが綺麗に収まっている”ことをうまく伝えるための絵作りを担当する。「素敵な食卓に生まれ変わりました」っていう時には、テーブルの上に花やカトラリーを僕が置いたり。その良さをわかりやすく的確に伝えるための演出をするのですが、これがあるのとないのでは、映像での印象が違うんです。

̶̶絵としての印象度を上げる仕事でもあるんですね。

その意味では、“撮影や絵作りのための空間”を作ることが多いし、実際に、その方が、僕は得意。具体的な利用者がいる実用空間を作るのなら、やはりインテリアコーディネーターに頼んだ方がうまくいくと思う(笑)。ある意味、グラフィカルというか、写真や映像映えのする空間スタイリングならば、誰にも負けたくないと思って、今もやっていますね。

̶̶このB(E)SALONは、昔の写真をスライドショーで見せながら、語ってもらうというスタイル。今回、そのお写真を拝見していて驚いたのですが、窪川さん、以前、DJもやられていたんですね?

ええ。この写真は、2000年くらいでしょうか。いま、西麻布にあるクラブ「ミューズ」が青山にあった頃、そのハウスDJをやっていたんです。DJは、いわば音楽のセレクター。その場に最適な音を選んでいくんです。クラブって音好きの人だけでなく、女の子目当ての人が集まっている時もありますよね? そういう時は、ミーハーな音楽をかけた方が盛り上がる。いま、僕が職業としているインテリアやプロップのスタイリストも、家具や雑貨をセレクターとして集めて、その時、その場所の空気感をアレンジする仕事ですが、その音楽バージョンですね。

̶̶アレンジやセレクトするのではなく、音そしてインテリアそのものを作る側には興味はなかったのでしょうか?

音に関していえば、以前、高校生の時にバンドもやっていたんです。もちろん、曲を作ったりもしたのですが、その時に感じたのは、作曲って、どちらかというと、“引きこもる”作業。それが、自分には似合わないなって。インテリアの分野では、特に男性の場合、家具のデザイナーや建築家を目指す人が多いんです。でも僕の場合は、すでにあるものを、いかに美しく並べて、組み合わせて、付加価値を与えていくかという作業に、当時から面白さを感じたんだと思います。

̶̶ところで、仕事ではなく、ご自宅は? かなりこだわった作りなのでしょうか。

大学生の時から住んでいて、『Hot-Dog PRESS』でも大賞をもらった家を、10年前に購入し、リノベーションして、今、住んでいます。インテリアや雑貨と同じように、物件も毎日のようにチェックしていて、たまたまこの家が、売られているのを発見したんです。かなり古めで、鉄筋コンクリートの家。こういう建物って解体費用がかさむぶん、お得な設定になっていることが多いんです。さらに、実際に契約をしに行ったら、“あれ、昔、住んでいた方ですよね?”ということで、100万円もディスカウントしてくれて。で、120平米の家になりますが、リノベーション費用も入れて、2000万円かからずに完成できました。

̶̶スタイリングの仕事は、アウトプットの連続だと思います。逆に、どういう時にアイデアや情報をインプットをしているのですか?

それは “寝る時間以外、すべて”ですね。そのために、寝る時間の設定も重要。僕は1日18時間、仕事をしていたいので、逆に、毎日6時間以上、寝たくはないんです。逆に、6時間睡眠できれば、仕事の質もキープできるし、例えば、車を運転している時でも、“ちらっと見えるお店のウィンドウが綺麗だな”とか、“信号待ちをしている女の子の服装の、柄のバランスが良いな”とか、物事が新鮮に目に映る。そのすべてが仕事に繋がってくるインプットの作業になる。だから意地でも6時間寝るようにしています。

̶̶アイデアが頭に浮かびやすい、窪川さんのお気に入りの場所や時間はありますか?

今、例に出しましたが、車を運転している時はそうですね。運転中って緊張するものですが、僕はリラックスできる。助手席にスケッチブックを置いておいて、赤信号の時に思い浮かんだアイデアやイメージをメモできるようにしています。

̶̶通勤スタイルは? ちなみに、ブラックレーベルのトートバッグを愛用いただいていると聞きました。

僕は車移動が多いので、助手席に置いて、すぐに中身を取り出しやすいトート派。今はブラックレーベルのトートを使っていて、ボディにうっすらと迷彩柄がほどこされているのが良いですね。実は、僕、無地って苦手。無地恐怖症(笑)。

̶̶意外ですね!

洋服でもうまく着こなせないので、いつも総柄です。ところで、この二週間ほど旅をしていて、そこでもこのトートを使っていたのですが、この控えめな迷彩柄って、ビジネスはもちろんですが、リゾートのシーンにもフィットするなって思いましたね。また、たくさんモノが入ってもバッグ自体の形が綺麗だし、ファスナーやマグネットなど開口部の機能性も優れている。旅にも持って行って、このバッグの使い勝手の良さに気づきました。

̶̶もし、ブラックレベールのアイテムとコラボするならば?

ボディの外側はブラックだけど、内側は黒ではなくしたいですね。天邪鬼なので(笑)。

̶̶最後に、今後の夢があれば教えてください。

インテリアを空間表現としてスケールアップさせたところにある、“建築”自体にも興味はありますが、法律的な側面もありますし、規模や時間的なスケールを鑑みて、すべて自分1人では完結できる仕事ではありません。逆に、先ほどの絵作りにも通じますが、インテリアやプロップのスタイリングなら、自分が責任を持ってコントロールできるし、まだまだ、これからやってみたい新しいアイデアがたくさんある。それを丁寧かつスピーディにやりながら、自分の世界観を深く構築していきたいと思っています。

窪川勝哉(くぼかわ かつや)

1974年、生まれ。山梨県出身。大学在学中からバンタンデザイン研究所に入学。赤松珠抄子氏に師事。2002年に独立後、『LEON』『UOMO』『ELLE DECOR』などの雑誌や広告でのビジュアル作り、またテレビ番組『王様のブランチ』や『大改造! 劇的ビフォーアフター』などで活躍。2011年にロンドンに遊学し、2013年より再び東京を拠点に活動。2017年より東洋大学ライフデザイン学部で非常勤講師も務めている。


VINEGAR HILL TOTE BAGItem No.MP1312JQDCAMBL

¥35,640

ブラックとは違う深みのあるトーンが、落ち着いた雰囲気を演出し、スタイリングと着用シーンの幅を広げます。
またCORDURA® BALLISTIC NYLONの柔らかい質感は陰影を生み出し、様々な表情を与えてくれます。 大容量のサイドポケットは収納スペースがあり、折畳み傘や、ハードカバーの本も収納できる便利なサイズになっています。
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