Manhattan Portage BLACK LABEL Presents
各業界のインフルエンサーがオーナーを務める1夜限定のサロン

B(E)SALONvol.2

今夜のオーナー

長谷部敦

1970年生まれ

BAG : DIEZ MESSENGER BRIEFCASE

“モノ系”雑誌『GoodsPress』、『BestGear』の元編集長で、現在はイベントのディレクションも手がける長谷部 敦さん。第2回目のB(E)SALONでは、プロダクトやカルチャー分野のご意見番と知られる彼がワンナイトオーナーに登場。これまでのキャリアを振り返りながら、“もの”や“カルチャー”に対する長谷部さんならではの視点のあり方を語っていただきました。

̶̶まずはお仕事の話から。長く関わられていた“モノ系”雑誌とは?

簡単に言えば、世の中に新しく登場するプロダクト、つまり“モノ”をセレクトして、掘り下げて紹介する雑誌です。僕は、1994年に徳間書店に入社し、一番はじめに関わったのが『GoodsPress』でした。“モノ系”のパイオニアと言われる雑誌ですね。

̶̶特に、90年代は、スニーカーブームやG-shockブームが起こって、“モノ系”雑誌がすごく盛り上がっていました。そのブレイクスルーのタイミングから編集者として携わっていたんですね。

そうですね。そして一度、『BestGear』編集部に異動するのですが、また2015年に編集長として『GoodsPress』に。で、編集長になった時に特集したのが「ラジコン」。『GoodsPress』は、昔からプラモデルやラジコンを深掘りしてきた雑誌でもあったんです。

ただ、その号の中身は、ほぼドローン特集。まだ一般に注目される前夜だったドローンを先取りしようと。でも販売チームにわかりやすくプレゼンするために「ラジコン」という言葉を立てたという経緯ですね。そのあと、“スニーカー大全”や“大人のための楽器”などの特集もやりました。“モノ系”雑誌って、90年代にファンになった人が、一緒に年を重ねながら、愛読者でいつづけてくれているんです。“スニーカー大全”は、数年前にスニーカーブームが来ましたが、新しい読者も、90年代にスニーカーに熱狂した当時からの読者も一緒に楽しめるだろうって。“大人のための楽器”に関しては、特に僕の世代って学生時代にバンドブームがあって、一度、楽器を触っている人たちが多かった。そういう人たちが、子どもも大きくなって、趣味に没頭できる時間ができ、また楽器を始めるタイミングでもあったんです。そういう意味で、読者と市場のタイミングを見はからうこともすごく大切にしてきました。

̶̶『GoodsPress』の間に携われていた『BestGear』も同じ“モノ系”ですよね? そこで印象に残っている仕事は?

『BestGear』に在籍したのは、2001年から10年間ほど。ただ、本当にあっという間でしたし、その10年は、編集者として本当に楽しい時間でしたね。それは、媒体の違いではなく、時代のムードの問題。というのも、この頃はテレビがデジタル化され、携帯電話が普及して、スマートフォンが生まれ、SNSもできた。次々と新しい“モノ”が登場し、それがライフスタイルまでを大きく変えていく……、そんな転換期であり、“アツい”時代だったんです。メディアって、“アツく”動いているものを取材しているのが面白い。それを目の前で見られたのは本当にハッピーでしたね。 ̶̶ところで、今、長谷部さんが注目している“モノ”とは? やはりデジタル系のガジェットが、まだ“アツい”のでしょうか? うーん、もうすぐ新しいiPhoneが出ますが、以前ほど盛り上がっていないですよね。IT分野では、人工知能なども話題ですが、どちらかというとコンシューマーよりもビジネス向けのサービスが開発されている段階。僕たちのライフスタイルを完全に変えたスマホのように、スマートスピーカーあたりには大きな期待を持っていますが、ソフトウェアの進化が待たれるといった感じでしょうか。でも、今の時代でも、“モノ”の進化が顕著に見られるカテゴリーってデジタルだけではないんですよ。例えば、筆記具。消えるボールペンとか、針のいらないホチキスとか。僕は、『GoodsPress』の編集長時代に「日本文具大賞」の審査員もやっていたんですが、毎年、新しいものを見ることができました。素材やデザイン、製品を作るプロセスに、新しいテクノロジーが応用されている。そういうアナログなプロダクトも、今、面白いカテゴリーだと思いますね。

̶̶『GoodsPress』の編集長を経たのち、女性ファッション雑誌にも携わられています。これはどういった経緯で?

『LARME』という10〜20代の女性向けのファッション雑誌ですね。いわゆる出版社も新規事業をやろうとしていた時期で、僕は紙面を作るのではなく、そのコンテンツを使ってイベントやったり、WEBサービスを展開したり、プロデューサーとしてビジネス開発を担当しました。それに関わって思ったのは、イベントは完全にエディトリアルだということ。ファッションショーやトークショーなどのプログラムの作り方も雑誌のコンテンツの組み立てと似ていて、頭の使い方も同じ。また、リアルに読者と会えることも新鮮でしたね。これまで雑誌を作っていても、読者に会うことは、あまりなかった。イベントの場合、読者の反応やグルーブ感も直接伝わってきます。

̶̶これまでと違って、読者層もほぼ若い年代。その違和感はありませんでしたか?

一時期、“若い子のメディア離れ”が言われていていました。雑誌やテレビを見ない子が増えている。でも、改めて、メディアは若い子を相手にした方がいいなって思いました。だって、いくらおじさんに“これが今アツイんだよ” “こういう生き方やスタイルがかっこいいんだよ”ってメッセージを投げかけても、そこまで人生は変わらないでしょ? でも若い子の場合、そうではない。メディアの一番の面白さって、情報によって読者が新しい発見をしたり、人生が変わったりすること。若いメンズ向けのWEBメディア『Mastered』にスーパーバイザーとして関わっているのは、そうした理由もありますね。

̶̶なるほど。近年、長谷部さんはメディアビジネス以外の場でもご活躍されています。例えば、東京・銀座にあるカルチャー発信スペース「Basement GINZA」のディレクション。こういった仕事も、これまでの編集やイベント制作の経験から派生してのことでしょうか?

そうですね。「Basement GINZA」では、展覧会やイベントを行っていますが、個人的にはリアルなエディトリアルのひとつとして位置付けています。先ほどの文房具のように、デジタルが進化すればするほど、フィジカルなものがほしくなる。また、リアルなイベントで言えば、90年代にダンスミュージックシーンに大きな影響を与えたMASTERS AT WEEKというユニットを中心にしたフェス『MASTERS AT WEEK in JAPAN』にも関わっています。何万人も集客する大型イベントではありませんが、去年、ダンスミュージックのメディアのアンケートでは、“行ってよかったイベント”の上位にランキングされました。また、ものすごい偶然ですが、イベント内に、マンハッタン ポーテージのステージもある。どこか、ものづくりやそのカルチャーにおける“匂い”のようなものが似ているんでしょうね。

̶̶ちなみに、長谷部さんが普段お使いのメッセンジャーは、マンハッタン ポーテージ ブラックレーベルのものだと聞きました。

ええ。印象的なのは、ストラップ。シートベルトにも使われている素材で、キュッと締まって、カシャっと留まる感じがいい。 機能性もそうですが、“キュッ、カシャ”ってフィジカルな気持ち良さがある。高価な素材を使ってるだけじゃなく、そういう作りにオリジナリティを感じています。

あとは、形はメッセンジャーですが、ビジネス対応として持ち手がついていること。実は、使うまでは、持ち手はいらないって思ってたんですが、めっちゃ使う。特に僕は電車移動が多いので、混雑時の対応や、椅子から立ち上がったりするときなど、ちょっとした時に、持ち手の存在が効いています。使うまでは、意味がわからなかったけど(笑)。

̶̶“モノ系”の視点ですね!

と言いつつも、“モノ系”雑誌では、よく“マルチポケットがついたオーガナイザーパネルって便利だよね”ってリコメンドするのですが、実は、僕、ポケットをうまく使えない(笑)。ペットボトルを収納できるポケットは重宝していますが。いわゆる“デキるビジネスパーソン”は、これを上手に使うんでしょうね。オーガナイザーパネルを使える、大人になりたいとも思ってます(笑)。

̶̶もし、長谷部さんが、このメッセンジャーとコラボレーションするとしたら?

アレンジを加えるよりも、ブランドについて改めて取材をしたいですね。ブランドが誕生した当時のニューヨークがどうだったかとか。そもそも、マンハッタン ポーテージが日本に上陸して、メッセンジャーバッグがブレイクしたときも、ほとんどの人がメッセンジャーという職業を知らず、バッグではじめてその名前を耳にした気がします。 ブランドやプロダクト周辺のエピソードも含めて、もう一度掘り返してみたい。そのとき、“モノ”に対する新しい発見があるだろうし、今だからこそ、新鮮な気づきもあるはず。メディアを作ることで僕が実現したいことと同じですが、それによって、誰かの人生がちょっとでも豊かになればいいなって。

長谷部 敦(はせべ あつし)

1970年生まれ。東京都出身。1994年、徳間書店に入社し、雑誌『BestGear』『GoodsPress』では編集長、女性ファッション誌『LARME』のプロデューサーを務める。2016年6月からフリーランスのエディターに。メンズファッションとカルチャーに特化したウェブメディア『Mastered』をはじめ、雑誌、ウェブメディアで編集および執筆、また、イベントのプロデュースも手掛けている。11月18日に、東京のアゲハで開催されるフェス『MASTERS AT WEEK in JAPAN』の企画にも参加している。
Mastered
MASTERS AT WEEK in JAPAN


DIEZ MESSENGER BRIEFCASEItem No.MP1678BL

¥41,040

ブランド伝統のメッセンジャーバッグをブリーフケースにも対応可能にした2WAY仕様のモデルです。
通勤などの移動時にはメッセンジャーバッグとして、ビジネスシーンにおいてはブリーフケースとして使用でき、着用シーンの幅を各段に広げた新しい形を提案します。荷物の多い方でもしっかり収納できるサイズになってます。
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